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2014年11月15日土曜日

サラリーマン的思考の癖とか心情とか

 去年の今頃は...家や会社から自分がいなくなるための準備をしていた。説明下手なので喋らなくて良いようにして。自分が戻るつもりでいたかどうかは忘れた。でも今捨てなくてもいいものまでたくさん捨てた。書類も服も淡々と。そして

 ネット住民には「不在」を告げ、
 会社には「じゃあ。あとはメールで。」と背を向け、
 保育園の先生には「ご迷惑おかけします。」と頭下げ、
 親には「病院来るより家をお願い。」と言って去った。
 
 ちなみに夫には「内臓(←子宮と卵巣)とICUの写真撮って。」と言い残し、
 夫からは「胸張って堂々と行け。」と言われた。
 (この応援メッセージやっぱわかんねー)
毎日この窓から通勤電車を見ていた
(皮肉なことに見えちゃう場所^^;)
  一度社会生活から離れると、ポツンと取り残されたみたいで、もう何を言ったって誰も聞いてくれないんじゃないかと思った。いつも、ごついヘッドフォンで同じ音楽を聴いていた。同じのを聴き続けている間は時間が進まない法則を発動して、納得できない気持ちをごまかした。孤独で、痛くて、辛い事が延々と続く、怪我人なのか病人なのか分からない日々。また暗い気分がぶり返しそうなので、あの時の曲はまだ聴きたくない。

 会社員として生きていくことは金のため。なんて言いながら、精神的にも影響大ありだった^^;主治医と最初に話した日、育児でも家事でも趣味のスケートでもなく、真っ先に仕事に戻れるタイミングを、院内カウンセラーにも「どれくらいで戻れますかね。あんまり長いと困るんですが。」と相談した。医師は明言せず、ナースは、驚きと憐みの顔で「そんな慌てないで!退院してから3ヶ月は実質無理よ~。」それに対しては「ふーん。」としか思わなかった。

 一方の会社側は(おそらく)癌に過剰反応して、上司を通じ当たり障りなく、そしてしつこく事情を聞いてきた^^;最悪とそうじゃない結果の差が激しいから、病理を待って報告していくしかないのに、何度も聞いてくる。天下御免の診断書だって出すだけで終わりゃしない。「Car」が何か物凄いワードかとでも思ったのかこれは何だと指差して聞く。だからそれは癌だよと。

 そりゃそうだよね。私たちは困らないために、困らないように生きているから、「どうなるか分かりません。」という不安定な答えが嫌いなのだ。だから根掘り葉掘り聞いてくるのも、今となっては嫌味でも疑いでもなくただ「びっくりしたんだな。」と思うだけ。私の癌はあんたのせいではないのに悪いねwだれも病気になると思って生きているわけじゃないんだ。社員は生き物なんだよ。毎日、事もなげに通っていますがね。

 最近は術後の後遺障害の事を聞かれて話すが、これまた毎回ほぼ同じ内容......。治るとかじゃなくて、悪くならないようにしたいんだって何度言っても、また最初から聞く部長。何が腑に落ちないのか?一切この手の経験はないのだろうか。お年寄りとかと一緒に住んだことないのかな。会社で何度も排尿がどうの、浮腫みが=とか言いたくないんでそろそろご勘弁を。もうこの会話に飽きた。

 ところで先日人事異動があり、さんざんお世話になった、↑の上司が転勤になってしまった。迷惑かけたのに送別会は夜だから行けないや。(一度でもどれかに行ったら、あと全部行かなきゃおかしいから、最初から全部行かない派なのです...すみません罰当たりで。)病気にならないようにお気をつけて!
 去年は羨ましく見えたツリーが、今では“いつもの冬の風景”になった。早いな~。そして今、辛い思いをしている人たちにどうか救いがありますよう。そう願うばかり。


お付き合いくださり
有難うございました(。◕∀◕。)ノ

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4 件のコメント:

  1. 入院中の孤独感・・・これはがんになった人にしかわからないのかなと思います。
    ほら、30代~40代でなる人ってそうそう多くはないから周りの友人とか知り合いとかって、どう言葉をかけていいのか困惑してる状態なんでしょうね。
    がん友が一人でも身近にいるとお互い気持ちが分かり合える部分があるからちょっと救われますよね♪

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    1. マロロンさん
      こんばんは=
      あの時は、社会から抹殺された感覚でいました。入院中はホント早く帰りたい一心で.....。でも退院して、昼間家で一人なのも不安でしたね^^;
      一つだけ良かったといえるのは、早期に発見してもらえたことなのかな~。医師の「まだ若い」には「おい何言ってんだよ」って突っ込みいれたくなったけどwww
      がん友さんは心強い存在です!あとブログ読むのも楽しいな♪

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  2. とっても共感。
    それなりの役割を果たし、責任感を持ってやってきた社会から、一人別世界に放り込まれたかのような。自分だってあちら側の人間だったはずなのに、って入院中は窓の外を眺めていました。
    そして後遺症。後に遺るから後遺症なのに「治るの?」「治ったの?」「いつまで?」と聞かれるwww。知らなくて当たり前だけど、(しかも同じ人に)同じ事言うのはめんどくさい~!

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    1. ゆるりさま
      ありがとうございます。まだまだ働き盛り(?)の年齢ですからね...。隔絶された感が大きいのも無理ないですよね。
      後遺障害も、理解してもらうのが本当に難しいです。「もう治ったんでしょ?」って聞かれて何と返事して良いのかいつも分からなくなります。

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