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2014年10月5日日曜日

向こう岸

 普通は意識などしない命。徐々に弱り、寿命がきたことを知る頃には衰えも手伝って静かに終わるのが理想。考えたところで寿命がのびるわけでも、安らかな死が約束されるわけでもないのに......。
来ちゃだめ~~~と怒ってる^^;
 初めて死に触れたのは子供の頃、母方の祖父が亡くなったとき。泣き続けるおばと、その横の従兄弟をぼんやり見ていた。人は死者を葬いその死を悼む。お墓を作り死者を忘れずにいようとする。そういう場では誰かが死について話すから自然と自分にも順番が来ることを知る。そして大事な人には自分より先に死なないで欲しいと思う。死は、時の経過のずっと先にあるゴールだと思っていた。だが、現実には順番など関係なく弟が先に死んだ。死は歩いていく先にあるだけではなく、向こうからもやってくる。そもそも「点」として意識することが間違いなのかもしれない。きっと想像力が乏しいのだ^^;

 そして私もまた、周囲に死を意識させる側の存在になった。癌はそういうイメージを持った病気だから。(その割りに医師側はあっさりしとして、ギャップがあったが。)癌で手術を受けたという事実だけで、反応が起こる。どうやら私は(知りたくもない)向こう側を知った人と認識されるみたいだ。相手が、私の言葉から何か汲み取ろうとしてくれるのが分かる。その無言の圧力は、もっと命を有難く思えと言っているようw

 それからあの日、一旦全てが停止したことで、迷う時間が短くなった気がする。命の重さと比べたら、ほとんどの物事はどうでもよくなってしまう。


お付き合いくださり
有難うございました(。◕∀◕。)ノ

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6 件のコメント:

  1. かわいい猫の写真で癒されます~♪
    癌と診断されてからいきなり「死」について考えさせられることになってしまいました。
    病気そのものに対する不安よりも、それを考えてしまうストレスの方がダメージ大きいですよね。
    今は「子どものためにも今は死ねない、親より先に死ぬわけにはいかない」っていう思いしかないです。あ、旦那も悲しませたくないし・・。
    ドクターは、もう慣れっこになってるから淡々としてますよね。
    命を救ってもらったんだから感謝しないと・・とは頭ではわかってるんですけどね~・・・

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    1. マロロンさん
      ありがとうございます^^猫のくつろぎ場所まで追いかけてはかわいそうですねw睨まれてしまいました。秘密基地だったみたいです。
      本人の癌の自覚は薄れています。それでも体験したことはなくならないので、周囲からすると私イコール大変な病気という図式が付いてまわる。そんな感じです。
      癌て、昔ほど不治の病というわけではなさそうですね。だから医師もサクッと告っちゃうんでしょうかねwww

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  2. 確かにねー。物事の優先順位というか基準は変わった。
    考えたくはないけど明日はどうなるか解らないですもん。
    昨日までのほほんとしていて急に「がんですよ」と落とされた日のように。

    周りの近い人が、私を通して命や健康、死について真剣に何かを感じて
    くれるなら有り難いけど。
    当の本人の私は、元気になってくるとだんだんまた煩悩まみれになってきて
    しょーもないですわーw
    先人から繰り返し繰り返される命の始まりと終わり。
    そうやって自然に学んでいくものなのでしょうね。


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    1. ゆるりさん
      こんばんは=そうですね。あんまり迷っている暇はないんですよね。いつダメになるかわかりません。出来ることはやっておいた方が良さそうです。
      そうやって吹っ切れる私もまた子供達や夫の目にはきっと、大きい手術をしたから考えが変ったと映っているかもしれません。何か格好良く説得力のあることを言えればいいんでしょうけどw主婦だってやりたいことあんだぞ==!と荒ぶっているようにしか見えないんだな多分orz

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  3. 本当に…人間って『終わり』に向かっていくだけでなく、向こうから近づいてくることもあるんですねー。人間、いつかは終わりがあるって知ってるつもりだったけど…意識なんてこれっぽっちもしてなかったなぁ。
    後悔しない毎日を過ごしたいものですね!!
    とか言いながら、ダラダラ過ごしてる毎日☆
    そーゆー時もある!ダラダラしてるワタシも有り!って最近ありのままの自分をすんなり受け入れる事が出来るようになってきたかな…怪我の功名(笑)

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    1. うぅまさん
      コメントありがとうございます^^そうですね、必ずくるって分かっているんですが、いつどんなふうに、というのが分からない。ダラダラできるのが一番贅沢だったりしますよね。家が一番いいです。私も「もう今日は何もしない!」とタイツも履かずにダラダラしている日あります!

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