「とんでもねぇ。」
気付いたら止まりかたを忘れて、焦るほどに重心が後ろになり、もっとスピードが出た。リフトの支柱が目前に迫って横から「あ、死ぬ。」って声が聞こえた。(ギャラリーの声?)あれにぶつかったらダメだと思ったとき右側に低いフェンスが見えたのでストックを引っかけて止まろうとした。止まるわけがない。ストックは弾かれて右手に激痛。でも、減速したことで我に返り、転んで止まった。この瞬間は今もコマ送りのように蘇る。その夜ずっと手の甲が痛かったが「捻挫だろ。折れていたらもっと痛いよ。」と周りに言われて翌日出社。その翌日やっと病院に行ったら骨折していた。ポキッとじゃなく、枯れ枝のように、バサッとささくれて折れていた。このせいで今も右手で包丁を操ってリンゴを剥くことができない。握った薬指に力が入らない。右手で物を持つとよく落とす。
「......。」
右手の先から肘の手前までギプスで巻かれて出社したときの周りの気まずそうなことwあんた捻挫って言ったよね~!いやぁごめん、ごめん(=∀=)事務職なのに字が書けない。先輩が課長に「こいつの代わりに伝票書きます。」と謝罪していた。しかし、書くわけないのを知っているので、課長はジト目のまま固まったwこの時は、着替えも風呂も母に手伝ってもらった。会社では伝票が書けない、受話器を持ったままメモを取れない、入力速度が亀→仕事が出来ていないので、意地悪な人には嫌味も言われた。自分のことで誰かが謝ったり、忙しいのに役に立たないといういたたまれなさ、しょうがないじゃんという気持ちと、八つ当たり。内弁慶だから母親に当たっていた。(私もそのうち当たられるんだろう^^;)そのくせ、誘われれば飲みに行ったし、後遺症の事とか何も心配じゃなかった。
こんな20年前の経験、実は今になって役立っているのかもしれない。回復の見込みがある場合に限るが、どうしようもなく、もどかしくなった時(=ストレス)は、出来ない自分のまま一旦、フラットに肯定するしかない。開き直りではなく、「技能上、出来ない。」という認識をする。そのうち周りに対して何をするべきかが見える。あと、いたたまれなくても逃亡しない。これは一時的な修行と思うべし。後で言われたことだが、周りは分かった上でちゃんと見ていたm(_ _)m
で、この時どうしたかと言うと、黙って左手の練習して、左で何でも書いた。超きったない字で。指サックして紙めくるのもホッチキスもはさみもマウスもテンキーも左!この訓練、実は今も影響が残っていて、「電話耳」が右になってしまった。左で聞くと話が入ってこない。メモが取りにくい。どうも右と左とで聞き方が違っているみたいだ。あ、左マウス&右テンキーって実は超便利!
お付き合いくださり
有難うございました(。◕∀◕。)ノ
子宮頸がんを治療したい予防したい |
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