ついつい、準備を端折ってさっさと始めがちなので、自戒の念を込めつつ^^;講習会では片側だけのドレナージなのに、結局30分かかった。左右で30分以内、1日2回が理想。
【ドレナージを始める前に】
◆炎症が起きている時(熱が出ている時)、血圧が高い時、傷がある時は中止。
ドレナージにより、かえって炎症を悪化させてしまう。高血圧時は、ドレナージによって流れる血液量も増えるため、ただでさえ負担がかかっている心臓にさらに負担をかけてしまう。
◆準備① 鎖骨が動くように肩回し10回
リンパ管にはポンプ機能がない。圧力の差で吸い上げ、弁によって逆流を防ぎ一方向へ流れている。リンパ管の最終地点(出口)は鎖骨付近。圧力差を作るため、まず出口を開け、より太いリンパ管に空きを作っていかなければならない。(いきなり膨れている箇所からやり始めてはダメ!)
◆準備② 腹式深呼吸5回
深呼吸で横隔膜が上下し、身体の深い部分を通る太いリンパ管が動く。
◆腋の下20回優しく円を描くように動かす。
皮膚に吸い付かせるように掌を当て、そのまま手を離さず、皮膚表面をずらす感じで動かす。
準備が終わったらこのまま体側、腰、足の順で下りていく。ドレナージしたい箇所を3ブロックに分け、上(外)・中・下(内)の順に流す。下から上へ、内から外へ、流したい方へと体全体を旋回させるように使って、ゆったりと。円を描く回数は1箇所につき5回から8回。
1箇所終わるごとに下から上へ、内から外へと数回、サッと撫で上げる。←これ忘れがち。
足は腿-脛-足の指1本1本まで行い、小指まで行ったら片側終わり。(最後の足の甲と裏は中心から外側に割るように撫でると良い。)
~~ 補 足 ~~
☆毛細リンパ管の先は、花びらが重なったように隙間が開いており、その花びら1枚1枚は、糸で吊られる形で固定されている。ドレナージは、皮膚の上からこのほっそい糸を動かし、隙間から老廃物が吸い上げられるイメージで行うと良い。
☆毛細リンパ管は太さ10ミクロン(0.01mm)程度で、網状に繋がり、皮膚の下に広がっている。また、毛細リンパ管には弁がない。この、「弁のない網」を利用して、リンパ液が流れていってほしい方へ、流れを学習させる。(リンパ管と毛細リンパ管は構造が違う。)
【溜まりやすい箇所】
◇解剖学的に右より左足の方が浮腫みやすいと言われている。(動脈とリンパ管の位置関係、左右に枝分かれした管の重なり具合によって起こる現象、という説あり。)私は現に左の方が太くなっているので、頷ける......。
◇腰の横と後ろ 腿の外側 お尻
この辺りが一番、通常と違うルートへ誘導しなくてはならない場所なので念入りに流れを誘導する。本来は中心へ向かって集合するように流れていたので、放っておくとまず内へ流れて、行き止まりなのでまた戻って外へ......と辿ることになる。
◇恥骨付近
元々はリンパ節廓清した付近に流れていた場所なので錯綜しやすい。マッサージの時は外側へ外側へ。普段は圧迫して出来るだけ膨れさせないように。
◇膝のお皿の境目と腿裏&膝裏
関節の隙間や、太腿の大きい筋肉の間に結構溜まりやすい。隙間に指を突っ込んだまま関節をゴリゴリ動かすと取れてくる。膝の後ろ側もぽっこり膨れやすいので忘れずに。座り姿勢が長い時は、片方ずつ、腿の下に拳(または丸めたタオル)を置き、体重を乗せてグイグイやると良い。←しかし、これはちょっと傍目が気になるwww
これプラス、人それぞれに溜まりやすい所がある。ドレナージを受けた時に、アドバイス貰った場所は毎回念入りに。
普段から自分の体を良く見て触って、固くなっている場所がないか探しましょう。←はい。
長々お付き合いくださり
有難うございました(。◕∀◕。)ノ
子宮頸がんを治療したい予防したい |