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2016年6月23日木曜日

重ねても良いですか

リンパ浮腫治療室では、基本的にタイツの重ね履きはお勧めされない。浮かれた理由で「しても良い?」と聞けば「ダメよ~~。」と返されるだろう。しかし現実には、重ね履きした方が良い場面というのはあって、中には治療室で検討の末、あえて選択されることもあるのだ。いくつか挙げると

■上から重ねる例
・圧抜けの補完。
→アクシデントや劣化による伝線・穴あき・擦り切れ......タイミングが悪いと次の補助申請まで長ーーく待たなきゃならない。それまでの繋ぎ策。(医療機器で消耗品なのに、どえらく高いので自腹買い替えは苦しい。)
・圧の調節手段。
→特に丸編みに多い。腿から上、腿の付け根や鼠蹊部に圧を足したい時など、段差の少ないスパッツを上から履くことがある。(平編みはオーダーメイドなのでほとんど必要ない。)
・伝線予防。
→夏場はタイツ1枚が良いのだが(それでも黒は異様?) 荒々しい作業時や外出時には引っかけが怖いのでカバーするものが欲しくなる。ズボン履くのも考えたが、ストレートやガウチョはトイレが鬱陶しくて、ジョガーは摩擦でずり上がってくるし、スキニーは血行不良で湿疹出て以降履いてない。マキシスカートはバサバサはためいたり、踏みそうで危ない。ハイソックスは膝の線が気持悪い。結局、ゆるタイツの重ね履きが一番ましだった。 

上から履くのは、頻繁に買い替えが出来るようになればほとんどしなくて良くなるのではないか? 伝線予防は、冬なら保温も兼ねてレッグウォーマーを重ねても良い。見た目を楽しむのは冬の方がやりやすい。

■下履きする例
・素材や編地が肌に合わないとき。
→稀なケースかもしれないが、ゴツゴツの平編みで足首が網目状に皮剥け、その養生のため導入した。部分パッドだと段差が出来るのでオール2枚履きの方が快適。治りかけが痒くて薬をつけたので、タイツにつくのを防ぐ理由もあり。
・ひとりで履く力や術がないとき。
→加齢や病気・怪我などで、手や指に力が入らないと、高圧履きが難しくなる。介助者がいなくても、低圧2枚なら自力で何とかなる場合がある。
・時間がないのに滑らない!イライラに。
→狭くて、蒸し暑くて、汗だくで、上手く履けない時。「イカ」使って足首通過しても、そこから上の引き上げに苦労する時。こういう場合、先に薄いパンストを履いてしまうのも手。
下の画像は、足首通過用 Medi社のEasy-on slipper 通称:イカちゃん
下履き作戦、思いのほか快適で、丸編みでも試したら、膝の気持悪さが軽減され、ムラを均すのも楽だった。湿布を貼った時も、直接高圧を履くより、1枚かませた方が段差軽減&湿布のズレ防止にも良かった。平編みで皮膚炎を繰り返すようなら予防のために毎回重ねようかな~なんて思うこのごろ。

重ね履きは一応は禁止だけれども、皺を作らず上手に出来るようになっておいた方が良いと思う。(弾ストをやめなくて済むという意味で。) 練習するうちに気を配るポイントとか、自分の癖、どこに捻じれや皺を生じやすいかが分かってくる。

弾スト生活2年で皮膚が弱くなったのか、丸編みフォルテでもザラザラで痛くなるので、滑らかで弛みのできにくいトレンカを下履きにして様子見ている。
つま先のカット位置をずらすと快適。
さらに、この上からソックスを履くこともある。下に載せたユニクロのは、ゴムが幅広でゆるゆるなのに脱げてこないのでイイ!なぜ、あえてオープントゥにソックス履きなのかというと、つま先は破れやすいから。半年履かなきゃならないのに、穴開いたら悲しいっしょ^^;別々ならつま先だけ使い捨てできる

(ユニクロ公式サイトより)
こんな感じでいろいろやってますw

お読みくださり
有難うございました(。◕∀◕。)ノ

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